2017/08/15

「戦前の軍部が日本を敗戦に追い込んだ」は神話だった 太平洋戦争に関していくつか読んだ本の備忘録

A級戦犯は極悪人とか、日本の軍部が暴走して戦争に突っ走ったとか、今日一般に信じられていることは戦後アメリカの工作によって広められた神話である。書籍を読むことでこういった誤解に対する正しい知識を身につけたい。この記事は「日米開戦の真実」、「日米の衝突」、「アーロン収容所」の忘備録。

2017/08/02

【書評】 ギリシャ人の物語2 塩野七生著

ギリシャ人の物語(塩野七生著)は、ポピュリズムの巣食う現代を分析するのにぴったりの本だ。かつて空前の繁栄を誇った大国が、衆愚政治をきっかけに凋落しその後復活しない例は枚挙に暇がない。古代ギリシャと現代社会とでは社会状況が全然違うが、歴史が似たようなパターンを繰り返すという事実がある以上、歴史を学ぶ価値はある。

2017/07/26

【書評】発達障害(文春新書) 著者:岩波 明

発達障害について一般の人にでも理解しやすいように書かれた新書。2004年の佐世保女児殺害事件以来、マスコミですっかり有名になった「発達障害」と「アスペルガー症候群」。マスコミの影響で一般に流布して言葉なのでなんとなく知った気になりがちだが、実際は何も理解しておらず、誤解していたり思い込みが混じっている。本書を読むことで少しでも正しい知識を得たい。

2017/05/29

『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』 栗原康〈著〉

100年前の超肉食女子"伊藤野枝"の評伝。伊藤野枝はアナーキストでウーマンリブな思想家。めっちゃ自由で過激な人生だった。

2017/04/12

最後の資本主義 ロバート・ライシュ

まさかのトランプ大統領が誕生して早く数ヶ月。ここ最近はややおとなしいようだが、彼が大統領と決まったとき、「一体なぜこんな人が大統領になるんだ?」と思った人は多いだろう。ロバート・ライシュ著の「最後の資本主義(現原題:Saving Capitalism)」はそんな疑問に応えてくれる本だ。

2017/04/07

電通と博報堂は何をしているのか 著者:中川淳一郎

新入社員が自殺するという痛ましい事故が起きた電通。まだちらほらと新聞でこの問題を目にする。この渦中で「電通と博報堂は何をしているのか」が発売された。著者は「ウェブはバカと暇人のもの」で有名な中川淳一郎氏。元は博報堂の社員とのことで広告代理店の内情に詳しいのだろう。

2016/09/12

罪の声 塩田武士著 読み始めたら止まらない長編小説

グリコ・森永事件をあなたは知っているだろうか。今から30年以上も前の1984年3月に、江崎グリコ社長が誘拐され身代金を要求された。その後犯人は次々に他の有名食品メーカーにも脅迫を繰り返した。ターゲット企業の市販のおかしに青酸をまくなど世間を混乱させたが、警察は犯人を検挙できないまま未解決事件となった。

2016/06/21

ミシェル・ウエルベック「服従」 異質なものにどう接するか考えたい

「ムルソーはある種の総合で、これ1つでいくつものワインを集約しているのです。そう思いませんか?」とイスラム教徒の大学教授が主人公に問いかける。この小説にはこんな会話が出てくる。他にもリュリーを一人で2本飲んだ話とかフランスワイン好きなら思わず反応してしまう面白さが随所に散らばっている。

2016/03/06

目の見えない人は世界をどう見ているのか

1/24の朝日新聞の佐々木俊尚さんによる書評に「目の見えない人は世界をどう見ているのか」という本の紹介があった。書評を読んだら非常に面白そうだった。書評から一部を以下に引用する。まさにコペルニクス的転換というべき一文。

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