SSL対応すべきか迷ったら読む記事【Web担当者向け】

GoogleがSSL対応サイトを優先的にインデックスすると発表があった。詳細は以下URL。

http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2015/12/indexing-https-pages-by-default.html

ウェブサイトのSSL対応をするとSEOに有利になるということを意味する。ただしSSLはけっこう高い。年間で5万〜8万円ほどの費用がかかる。
本当にウェブサイトをSSL対応すべきなのかどうか、色々な観点から考えてみる。

目次

  1. SSLとは?
  2. ウェブサイト管理者にとってSSLはどういう利点があるか
  3. SSL導入にはどういう不利点があるか
  4. SSL対応すべきか
  5. 格安SSLってどうなの?
  6. まとめ

SSLとは?

そもそもSSLとは何だろう?

SSLとは以下の図のような鍵つきのウェブサイトを目にすることがあると思うが、「暗号化に対応したウェブサイト」である。 あなたが、あるウェブサイトの問い合わせフォームに個人情報を入力して送信する際、SSL対応していないウェブサイトだと情報は裸のまま送信される。悪意ある技術者が、その情報を見ようと思えば見れてしまう。一方SSL対応しているウェブサイトなら、情報は暗号化されて送受信される。送る立場からすれば安心だ。

ウェブサイトにとってSSLはどういう利点があるか

SSLはどんな利点がある?

  • SEOに有利
  • 信頼感が上がる

SEO

SSL対応して有利になるのは点は、SEOと信頼感の二点だろう。ただしSEOに有利になるといっても過剰な期待はできない。
あくまで、似たような品質のコンテンツが2つある場合、SSL対応しているサイトを優先してインデックスする、という程度のもの。品質の悪いウェブサイトやブログがSSL対応しただけでSEOに有利になるわけではない。

ウェブサイトの信頼感

もう一つは信頼感。URLの欄に鍵マークがあると閲覧者は「あ、ちゃんとしたサイトだな」と思ってもらえる一定の目安になる。

SSL導入にはどういう不利点があるか

コスト

SSL証明書はベリサインやジオトラスト、COMODなどが発行している。年間で5万〜8万円ほどの費用がかかる。またサーバーに設定する技術費用もかかる。エンジニアでないと普通は対応できないので大抵はプロに依頼することになる。
定期的に更新が必要なので、決して安いものではない。また証明書の期限が切れたのを放置すると以下のような煩わしい警告がウェブサイトに出てくるので、かえって信頼感を損なう。
昔SSL証明書を設定して、費用が払えず、かといって設定を解除することもできず、結局SSL証明書の期限が切れたまま放置という痛いウェブサイトはいくらでもある。

URLが変わる

SSL未対応サイトが対応するとhttp → httpsになるためURLが変わる。長年運営してきたウェブサイトやブログの場合、蓄積されたソーシャルのシェア数などがリセットされる。
なぜリセットされるかというと、以下のような2つのURLがある場合、ソーシャルメディアにとっては別のURLとして扱われるからだ。 http://hoge.com/abc.html https://hoge.com/abc.html なのでもしソーシャルのシェア数を維持したいなら、かなりの微調整が必要となる。プログラム修正の手間がかなりかかるので大変だろう。

SSL対応すべきか

結論:SSL対応したほうがいい。ただし、場合による。

上記の通りシンプルな結論となった。「場合による」というのがポイント。以下のように色々な場合があるので、それに応じて考える必要がある。
例え個人のアフィリエイトサイトであっても、コストを回収できる見込みがあるならSSLを導入する価値はある。SEO効果が望めるからだ。

一定以上の規模の企業の場合

プライバシーマークを取得しているクラスの企業なら、ウェブサイトの対応は必須と言える。実際の安全のために必須でもあるし、信頼という面でも重要だ。大きい企業がSSL対応していないと、「あれだけの規模の企業なのにSSL対応してないんだ」と一般の人に思われてしまう。

中小企業の場合

年間6万〜8万のコストが問題ないなら、SSL対応すればいいだろう。ただし、コーポレートサイトをまったくビジネス活用していないなら、無理にする導入する必要はない。また、規模に関わらずIT系の企業は対応したほうがイメージがいいかも。

教育機関

情報流出などのターゲットにされやすいので、規模に関わらず対応したほうがいいだろう。

アフィリエイターや個人ブロガー

SSL対応したほうがSEO的に有利かもしれないので、予算に見合うならすればいい。ただしいくらSEOに有利とは言え、ゴミのようなブログ記事を書いてもそれで上位表示がされるわけではない。
そんな希望をもつくらいならコンテンツの品質を高めたほうがいい。

むかしSEO上位表示が達成できていて今は見る影もないというウェブサイトのオーナー

SSL対応するだけではSEOが有利になるわけではないので、無駄な期待をしないほうがいい。
要するに、ウェブサイトやブログのコンテンツの質、導線の確率などウェブサイトの成約率や売上に関して最大限の工夫をすでにしていて、これ以上できることがないという状態でSSLを検討すればいい。

格安SSLってどうなの

世の中にある格安SSLは実際どうなのだろうか

格安SSLは使わないほうがいい。というのも環境にもよるが、Firefoxで閲覧した際に「このサイトはおかしい」と警告が出て正常に表示されないことがあるからだ。
そんなことになるくらいなら、格安SSLなど導入しないほうがいい。

まとめ

SSL導入は必須なわけではないが、導入すれば信頼感を演出できたり、SEOの面で有利である。コストが見合うなら導入したほうがいい。

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このブログの筆者

早川朋孝
早川朋孝
ネコ好きな読書家。
月一冊は専門書を読むのが目標。年間読書計画はだいたい決まっているが、だいたい横にそれるのが悩み。好きな作家は塩野七生さん、佐藤優さんなど。タバコ嫌いで、ちょい右寄りです。

仕事はウェブが専門。学生の頃よりウェブ制作に従事し、CMSの提案やアクセス解析が得意。上場企業や、東京オリンピック関連サイトなど大規模ウェブサイトのプロジェクトを多数経験。仕事のウェブサイトはこちら
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