2016/03/17

スマホネイティブな若者は情報弱者なのか

スマホネイティブな若者たちは本当に情報弱者なのかだろうか?

彼らが以下にITリテラシーが低いか、パソコンが使えないかを示す衝撃の一文を記事より引用する。

あたしの周りにもいる。卒論をスマホでやりたいとか言ってる人とか、コピペができない人とか、半角変換の場所知らないとか

目次

  • スマホネーティヴは情報弱者か
  • 悪質な営業会社と情報商材サイトの共通点

スマホネーティヴは情報弱者か

興味深いのは、ここでいう若者たちはPCが使えない人が多いということ。インターネットに初めて触れる機会が、スマホなのだ。当然ITリテラシーは低い。自宅にネットの回線もない。するとどうなるか?例えば、iPhoneのバージョンアップができないのだ。キャリアの回線ではiPhoneのバージョンアップはできないわけだが、自宅にwi-fiなどの回線がないため、こういう若者はiPhoneのバージョンアップを告げるプッシュ通知の数が99までたまるらしい。

こんな感じのITリテラシーが低い彼らは、初めて使うインターネットやSNS、ゲームなどが楽しくてしょうがない。そして、なんの免疫もないため、簡単にだまされる。先日アップした記事簡単な算数で詐欺の情報商材を5秒で見分けられるのように、インターネットには詐欺の情報商材とか銀行のフィッシングサイトとかたくさんある。

さて、いきなり楽しくてしょうがないインターネットに接した彼らに必要なのはネットのルールやマナーを学ぶことだ。車の運転に交通ルールを学ぶのが必要なように、リテラシーの低い人はネットの利用にもルールを学ぶのが必須だろう。とくに怪しげな詐欺サイトや営業会社が多いのには注意を払う必要がある。

例えば、あなたが引っ越しや中古車の一括見積もりネットサービスに登録するとしよう。登録した直後、あなたの電話に次々に営業電話がかかってくる。なぜ営業電話がたくさんかかってくるかと言うと、ネットサービスに登録している業者が営業をかけてくるからだ。中には悪質な営業もあるだろう。便利なサービスだと思って気軽に登録すると、けっこう面倒なことになる。

要は、格安バスとか格安の食べ物とか、世の中色々な格安サービスとか無料サービスがあるが、うまい話には必ずそれなりの理由があるということを知るべしということだ。そういううまい話をもちかけてくる情報商材サイトとか営業会社を比較すると共通点があることが分かる。

悪質な営業会社と情報商材サイトの共通点

世の中には詐欺の情報商材サイトがたくさんある。内容の空疎なPDFを売りつけて、何十万も平気でとるようなサイトだ。今、Yahooを閲覧すると未だに下のような広告が出てくるので、こんなあからさまな詐欺サイトで、もしかしたら利益が出ているのかもしれない。

こんな気持ち悪いやつ広告にすんなよ。彼の情報商材サイトによると売上は最低でも44億円になる。そんな金あるなら芸能人を広告に使えばいいのにね

また、別の記事WordPress構築で失敗したくないWeb担当者が真剣に読む記事で書いたように、ひどい営業会社もたくさんある。リテラシーが低い人をターゲットにひたすら電話営業をして、売りつけた相手が使いこなせもしないシステムを売っている。テレアポしている人は何のスキルもなく、アポを取れたところで宝くじを当てたよう感じでしかない。こちらも、なんの価値も提供していない人の中間マージンが含まれるので法外な価格だ。

これら2つの詐欺の情報商材サイトと、ひどい営業会社には共通点がたくさんある。この記事では、それらを以下に挙げていくことにしよう。

詐欺の情報商材サイトとひどい営業会社の共通点

  • ○○の回転が速い
  • 売っているものが○○
  • ○○弱者を食い物にしている
  • 算数ができない
  • 煽る
  • 右から左に流すだけで何の価値観も生み出していない

○○の回転が速い

「○○」の中身は情報商材と悪質な営業会社で異なる。情報商材のほうは時に投資だったり、企業セミナーだったり、必ず儲かるアフィリエイトマニュアルだったりする。ドメインもころころ変わるし、電話番号も、サイト名、サービス名、講師名が頻繁に変わる。当然、自分のあつかっている商材への愛情はない。

一方、悪質な営業会社で回転が速いのはスタッフだ。受話器を手にくくりつけてテレアポしまくる話を聞いたことがある。スタッフは早朝から深夜まで、電話しまくる。土曜も出勤する。祝日はない。そういうブラックな体制で、ろくなスキルがつくわけでもないので、スタッフはすぐ辞めてしまう。しかし会社は懲りもせずすぐに求人媒体に募集をかける。かくしてスタッフが雇われ、また辞めてをずっと繰り返す。

売っているものの内容が空疎か、使いこなせない

情報商材は、当然のごとく内容の空疎なものを扱っている。情報商材のサイトは「必ず勝てる株式投資」のような安易なキャッチコピーで、「私はこれでいくら儲けました」みたいな嘘の体験者の写真が目に黒線を入れて掲載されている。空っぽなPDFとかオンラインセミナーと称した無内容なYoutube動画を数十万円で売っている。

ひどい営業会社は、やはり無内容な商材を扱っていることが多いが、稀に商材自体はまともなことがある。しかしスタッフにスキルがないため、売っている商材の価値も使い方もまったく理解していない。強引に口車にのせて営業をかけて、中身を理解していない商材を売りつける。当然、売られたほうは使い方の説明を求めるが、営業会社はそれに対応できない。だからモメる。クレームが多いのがひどい営業会社の特徴。スタッフの回転が速い原因でもある。スタッフはクレーム処理しながら、ノルマを課されるのでストレスがたまる一方だろう。

算数ができない

情報商材も営業会社もたいてい算数ができない。情報商材は株式投資1日30分で年収2億とかありえないことを平気で言う。時給だと111万円である。一方、悪質な営業会社も算数が苦手だ。売上を上げていてもコスト計算ができないので、実は赤字だったりする場合が多い。こういう会社は外注比率がやたら高かったりする。目先の成果にしか注意がいかない。

煽るのが得意

「今だけ」「あなただけに」といった営業文句が、情報商材もひどい営業会社も得意である。彼らは煽ることにかけてはやたら高い能力を発揮する。その煽り能力で情報弱者を食い物にして売上を得ている。そして無内容な情報を右から左に流すだけで何の価値観も生み出していない。

最後に

生まれた時からスマホがある世代、彼らは上手にスマホを使いこなしているように見えて実は情報弱者だった。そういう人が今後さらに増えるのだから、情報商材や悪質な営業会社は減らないだろう。最近の教養(リベラル・アーツ)ブームは、氾濫する情報に騙されないために自分で考える力を身につけようというする人が増えているのが理由かもしれない。

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このブログの筆者

早川朋孝
早川朋孝
ネコ好きな読書家。
月一冊は専門書を読むのが目標。年間読書計画はだいたい決まっているが、だいたい横にそれるのが悩み。好きな作家は塩野七生さん、佐藤優さんなど。タバコ嫌いで、ちょい右寄りです。

仕事はウェブが専門。学生の頃よりウェブ制作に従事し、CMSの提案やアクセス解析が得意。上場企業や、東京オリンピック関連サイトなど大規模ウェブサイトのプロジェクトを多数経験。仕事のウェブサイトはこちら
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