2017/06/10

加計文書に関する朝日と読売の報道の比較 6/9、6/10

加計文書に関して「朝日と読売の加計学園報道の読み比べから分かること」を先日書いた。その後6/9に文書の存在について再調査という報道がなされた。再び朝日新聞と読売新聞の加計文書に関する報道を比較してみる。比較したのは以下の通り。

  • 加計文書に関してどれくらいの紙面を割いているか
  • 見出し
  • 記事の内容について
  • 紙面レイアウト

朝日新聞

6/9
1面で25%くらい 加計文書、文科省再調査へ
14面で60%くらい 政権、追い込まれ調査 強弁一転「国民の声」 加計文書、文科相が強調
6/10
1面で25%くらい 加計文書、職員の報告放置 当初の調査後「省内に保管」 文科省再調査
3面で40%くらい 再調査、火消しへ一転 首相「政権、ダメージ」 加計問題
(社説)「加計」再調査 今度こそ疑念に答えよ
38面で65%くらい 拙速調査、やり直し 手法・公表時期は示さず 加計文書

読売新聞

6/9
1面で15%くらい、文部省 文書再調査へ - 加計問題 聞き取り対象拡大
12面(社会面)で20%くらい「国民の声」うけ一転、経緯の表が少し
6/10
1面で10%くらい、加計文書 再調査結果 会期中に - 政府 範囲、対象者を拡大
2面で30%くらい、「怪文書」一転 追い込まれ 文科省「加計」再調査
4面で10%くらい、「加計」文書 再調査 野党が攻勢
39面で30%くらい、加計文書 再調査「国民の声勘案」...文科相、外部委託は否定

以上が報道量と見出しの比較。報道量のみを比較すると以下のようになる。母数が少し違うが差は歴然としている。そして社説については比較表の数字に加えていないので、朝日新聞のほうが下の数字よりさらに少し増えることになる。

新聞 割いた紙面の割合 夕刊と朝刊全体の量
朝日 2.15 54面
読売 1.15 52面


記事の内容について

最後に記事の内容について両者の姿勢が如実に分かる象徴的な部分を抜き出してみた。いずれも6/9夕刊の記事からの引用である。同じ加計文書に関する報道でも、まったく印象が違うのがよく分かる。

朝日

担当する専門教育課の共有フォルダーを調べ、幹部ら7人の聞き取りをする一方、共有フォルダーの削除履歴や個人のパソコンなどは調べなかった。

読売

獣医学部新設を担当する高等教育局の局長から専門教育課の課長補佐まで7人に聞き取りを行い、同課の共有フォルダーに文書が残っているかどうかを調べた。

紙面レイアウト

6/10朝刊の紙面レイアウトの違いも明確だ。朝日は電子版で読売は印刷物を撮影したものなので比較は難しいが、加計文書に関するレイアウトやデザインに注目して見ると、どちらがより目立ってどちらがより目立たないかは明白だ。

新聞だから立場が違うのは当然だし、報道なんて基本的に恣意的なものだ。だから朝日と読売のどっちがいいとか悪いとかここでは述べない。だが、この比較を基にして権力の批判・監視を果たしているのはどちらの新聞なのか、と考えると答えは自ずと明らかになると思う。

このブログの筆者

早川朋孝
早川朋孝
ネコ好きな読書家。
月一冊は専門書を読むのが目標。年間読書計画はだいたい決まっているが、だいたい横にそれるのが悩み。好きな作家は塩野七生さん、佐藤優さんなど。タバコ嫌いで、ちょい右寄りです。

仕事はウェブが専門。学生の頃よりウェブ制作に従事し、CMSの提案やアクセス解析が得意。上場企業や、東京オリンピック関連サイトなど大規模ウェブサイトのプロジェクトを多数経験。仕事のウェブサイトはこちら
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