2017/10/11

犬猫殺処分数をドイツはゼロらしいが日本は5.6万匹(H28)

先日見かけたこの記事を読めば、フクロウカフェが業者の金目当ての虐待だとわかる。
女性に大人気「フクロウカフェ」のあぶない実態。で、フクロウより多く愛好されている犬猫の虐待の実態はどうなのかと気になって調べてみた。

目次

  • 殺処分は平成28年で犬猫あわせて5.6万匹
  • 韓国に口実を与える前に殺処分を減らせ
  • ドイツって本当に殺処分ゼロなの?

殺処分は平成28年で犬猫あわせて5.6万匹

そしたら虐待どころか、日本の犬猫の殺処分の数はすさまじい。データは環境省の犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況を参照。

日本の殺処分は平成28年で犬猫あわせて5.6万匹もいる。減ってきてはいるから努力はしてる気になってしまうが、平成元年なんて100万匹である。元が多すぎるので少ない気がするが、それでも今なお5.6万匹もの無抵抗の犬猫が殺処分されているわけだ。なぜこんな状況なのか?

犬猫の殺処分がなくらないのもフクロウの虐待も通底するのは同じような問題。要するに日本に商業的なブリーダーがいるのが原因で、つまり動物の命を再生産することで金儲けするビジネスが大手を振って歩いているのに、誰も文句を言わない。もし利益目当ての命の再生産がなければ、犬猫を中心としたペットの殺処分はそうそう出てこないはずでしょ。ペットショップとかブリーダーが多過ぎるんです。

ブリーダーの人数に関する統計は分からないけど、ペットショップ数は統計データがあった。以下の表は県別のペットショップの数、人口で補正した10万当たりの店舗数、平成27年の犬猫の殺処分数、殺処分数を10万人当たりの店舗数で割った数をまとめたもの。



ペットショップの数データ元

この表からペットショップが多いほど殺処分も多いとある程度言える。ペットショップ数が少ないのに殺処分が異常に多いところもある。まぁ、統計だけでは分からない事情があるかもしれないし、いちがいに「殺処分が多いから悪い県だ」とは言えないかもしれないが、東京都と福井県が頑張っていることが数字からは明白である。福井県の殺処分に関する取り組み事情は知らないが、東京都の殺処分に関する取り組みはある程度は進んでいると思われる。参考リンク。というのも小池さんは都知事選でペット殺処分ゼロを掲げていたらしいから(こちらが小池さんのHP)、その成果が出ているのではないだろうか。殺処分に反対の人が次の選挙で投票するなら希望の党かな?

小さい子供が「将来の夢がケーキ屋さん」なんていっているうちはかわいいが、「将来はペット屋さん」とかいう子供は矯正したほうがいい。なぜなら犬猫の殺処分の助長になるから。

韓国に口実を与える前に殺処分を減らせ

日本の殺処分の実態がこんなだと国際社会にばれたら国際的には非難のあらしのはずで、政府は観光立国を目指しているけど、長い目で見たら観光客はきっと減るでしょう。東京オリンピックまでにペットビジネスなんて禁止するとか、あるいは規制を厳しくして良質な業者しか扱えないとかにすればいいと思うけど、自民党はもちろんほとんどの党が「殺処分」なんて話題もあげていない。 これが日本の犬猫の現実です。

韓国が「慰安婦がどうこう」とか言って日本を攻撃しているうちは日本に大したダメージにならないけど、「日本は犬猫殺処分が多い」なんて国際社会でロビー活動をされたらかなり痛い。だからこういう攻撃のネタになるようなことは早急に減らさないといけない。

ドイツって本当に殺処分ゼロなの?

ドイツの犬猫殺処分がゼロというのはけっこう知られている。本当にゼロかどうかは分からないが、国としてのそれなりの取り組みをしていないと「うちは殺処分ゼロです」とは言えないだろう。少なくとも日本よりは殺処分の取り組みがはるかに進んでいると思われる。ドイツと言えば第二次大戦でユダヤ人を何百万人も焼却した事実がまず思い浮かぶ。そんな国が今や犬猫すら焼却していないわけだから、国際的なイメージは間違いなくいいだろう。

資源がなく、経済も人口も先細るしかな日本にとって観光は大事な収入源になり得るわけで、観光客を増やすには国際的なイメージの向上が欠かせない。冒頭で紹介したフクロウカフェみたいなのを、東京オリンピックでたくさんやってくるだろう海外の人が見たらどう思うか、私たちはよく考える必要があると思う。それに加え、自国の権益のためにも犬猫の殺処分を減らす努力もしないといけない。単に「殺処分かわいそう」なんて言っていても何にも変わらないから、こういう実利の面からのアプローチで啓蒙活動をすれば、少しは関心を持ってくれる人が増えるんじゃないかな。観光立国を掲げている自民党のおじさんたちも、殺処分の問題について一度真剣に考えてほしい。

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このブログの筆者

早川朋孝
早川朋孝
ネコ好きな読書家。
月一冊は専門書を読むのが目標。年間読書計画はだいたい決まっているが、だいたい横にそれるのが悩み。好きな作家は塩野七生さん、佐藤優さんなど。タバコ嫌いで、ちょい右寄りです。

仕事はウェブが専門。学生の頃よりウェブ制作に従事し、CMSの提案やアクセス解析が得意。上場企業や、東京オリンピック関連サイトなど大規模ウェブサイトのプロジェクトを多数経験。仕事のウェブサイトはこちら
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