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東京医大の前理事や杉田水脈氏に代表される昭和オヤジたちが日本の国益を損ってる。でもそんなに絶望してませんけど?

2018年08月07日 社会

郷愁あふれる昭和のオヤジが大暴れしてますね。少し古い映画だけど2001年に公開されたクレヨンしんちゃん『嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』にこんなセリフが。「今の日本にあふれているのは汚い金と、燃えないごみぐらいだ」。ここに一つ加えるなら「昭和のオヤジ」でしょう。奴らは数は少ないが幅を利かせているから始末が悪い。

大暴れしている昭和のオヤジがまた新たに登場しました。最近の筆頭は杉田水脈氏だったけど次は東京医大の臼井正彦前理事長と鈴木衛前学長です。ちなみに杉田水脈氏は生物学的に女性でも言動が昭和のオヤジであるため、昭和のオヤジとして扱っちゃいます。

いずれの昭和のオヤジも、閉鎖的な環境で生まれる非常識な振る舞いが次から次へと明るみに出てきて、目に余るものがありますね。東京医大が女子受験者の得点を一律で下げている問題で、8/6の読売新聞は得点操作のマニュアルがあると報道しました。しかも前理事長ら3名だけがそれを知っており、それ以外の人には知らせていなかったらしい。これは悪いことをしているのを自覚していた証拠でしょう。

探せば色々な研究があるもので、女性の心臓発作、男性医師担当で死亡率増 米研究とか、女性医師が担当の患者、生存率より高い研究などこういう記事を読むとどうせなら女性医師に診てもらいたいとか思っちゃう。こういった研究が統計として有意なのかは簡単に判断はできないですが、仮に女性医師の診療が男性医師の診療より優れているなら、得点操作で女子受験者を落とした東京医大の前理事の行為は国益に反します。

「私立だから得点操作しようが何しようが自由だ」というのは筋違いで、国から税金が投入されている以上、私大であっても国益に反することはしてはならないはず。そもそも私大に国から補助金が出る理由は教育が国のためになるからです。しかし東京医大は「女子は医者になってもすぐ辞める」などという一般に理解できない理由で密かに得点操作をしていたわけで、その信念が正しいと信じるなら堂々と前もって公表すればいいのに、それをしなかったということは自分たちの行為が非難されることを恐れていた、つまり国益に反することをしていた自覚があったと言っていい。彼らのやっていることは単なる差別であり容認できるものでないです。

さて、昭和のオヤジの意味を明確にするために以下のように定義づけます。

昭和のオヤジ
高度経済成長が忘れられない
立場主義を堅持
男尊女卑
ITリテラシーが低い
優秀な若い人の芽を摘む

昭和のオヤジはこういう特徴を持つ人です。好き放題やってきた彼らだが昔と違って色々な物事が可視化され、またSNSの普及で若い人や女性も声をあげるようになってきてます。「#MeToo」運動なんてその最たるものでしょう。上記の通り昭和のオヤジたちはITリテラシーが低いので、SNSの威力を全然知らないの。だから自分の行為が外に出ないと思い込んだままであるが、突然SNSなどをきっかけに明るみに出ることで自身の言説や振る舞いが非常識だったと知る。しかし時にすでに遅し。悲しい昭和オヤジの背中よ。

2018年度「昭和のオヤジ」選手権

最近話題になった昭和のオヤジを列挙してみましょう。今年話題になった人だけでこの数です。実際には他にもっといるだろうけど。

  • セクハラで話題になった財務省の福田前次官 58歳
  • 元新潟県知事米山隆一氏 50歳
  • 賄賂で逮捕された佐野太文部科学省局長 59歳
  • 日大タックル問題の内田前監督 63歳
  • 「LBGTは生産性がない」の衆院議員杉田水脈氏 51歳
  • ボクシングの山根会長 78歳

おや、あることに気づきませんか。昭和オヤジたちの年齢を見ると、けっこうみなさんいい年です。あと10年、20年もすれば第一線からは退くような人たちばかり。杉田水脈氏にいたっては次当選するかどうかもあやしい。ということは、SNSを上手に使う今の若者や、セクハラに「No」と言える若い女性が10年、20年後は社会の中核を担うようになり、活躍しているかもしれない。その頃には昭和オヤジは絶滅危惧種かもしれません。やったね。

どうやって昭和のオヤジを退治するか

こういう昭和オヤジを退治を強化するには、もっとその行為が明るみに出て世間一般の感覚にさらされて批判されることでしょう。自分以外の昭和オヤジが叩かれるのを見れば、昭和オヤジがいくら鈍くても「さすがにこれはまずい」と気づいて、減っていくだろうから。というわけで、閉鎖的な環境で生まれる昭和のオヤジの非常識な振る舞いや言説には、断固としてみんなで「No」と言うことが大事だと思うのです。

おまけ

冒頭で紹介したクレヨンしんちゃん「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」は、子供向けアニメと思って侮るなかれ。内容は大人向けです。21世紀を嫌う懐古主義のケンとチャコの思想は、ピーターパンの「大人にならないネバーランド」を思い起こさせます。中古でも1円みたいな値がついておらずそこそこの値段なので、根強い人気がある証拠。

このブログを書いてる人
早川 朋孝

業界15年ウェブ運用の専門家です。データ分析やシステム導入の提案などをガッツリやってます。まっとうな情報のインプットとアウトプットを地道に継続することに重きをおいていて、月140時間は本を読みます。ワインとクラシック音楽とネコをこよなく愛し、タバコとトンデモ・ニセ科学は嫌い。明治学院フランス文学科卒。

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