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オセロ少年が乗った飛行機の機長が前回の最年少チャンピオンだった件、調べたら奇跡でもなんでもないよ

2018年10月16日 時事ネタインターネットのこと/つり記事じゃね?
オセロ少年が乗った飛行機の機長が前回の最年少チャンピオンだった件、調べたら奇跡でもなんでもないよ オセロ

最年少のオセロチャンピオン記録を更新した少年がオセロ大会の帰りに乗った飛行機の機長が、前回の最年少チャンピオンだったという話がネットで話題になっている。
例えばこの記事:https://togetter.com/li/1277118とか。けどね、こういう降って沸いたような奇跡話、感動話には私はいつも疑問をもってます。「谷田機長が本当に前回の最年少オセロチャンピオンか?」と疑うことが、フェイクニュースに黙れさない第一歩です。ま、この件に関してはフェイクニュースではないみたいですが。

さて、朝日の記事を見てみよう。「機長もオセロ最年少優勝者だった 祝福の機内アナウンス」
https://digital.asahi.com/articles/ASLBJ35WRLBJUTIL004.html
を読むと以下のようにある。

ANAの広報担当者は「日本選手団の利用を知り、縁のある谷田機長を配置しました。アナウンスは本人の機転」と話した。
  1. 第42回世界オセロ大会がプラハで10月9日〜12日に開催された
  2. 最年少チャンピオン福地 啓介君を含むオセロのチームJAPANは大会の帰りにANAの飛行機に乗った。
  3. ANAのパイロットに82年大会で最年少記録を樹立した谷田邦彦さんがいた
  4. オセロのチームJAPANが利用することを知ったANAは、オセロに縁のあるパイロットを配した
  5. 谷田機長が話題になった機長アナウンスをした

事実を時系列に並べるとこんな感じでしょうか。4を見ればわかる通り奇跡でもなんでもない。明確に狙いがあって仕込まれたものです。

あ、別にANAを非難しているわけではないですが。

たまたま乗りわせた乗客は自分の乗っている飛行機の機長が前回のチャンピオンだなんて当然知らないから、こんなアナウンスを聞けば「すごい奇跡だ、わ〜」ってなる。自分でも実際にその場にいればそうなると思う。その臨場感を乗客が感動たっぷりにSNSでシェアしたもんだから、さも「すごい奇跡だ」という感じで話題になったのですね。

しかし現実はやはり、多少の偶然はあるにせよ、意図的に人員配置されたものなのは明確。というわけで、そんなにたいした奇跡ではないのです。例えばこの記事。
https://www.036izu.net/entry/2018/10/16/013329
見出しは「福地啓介オセロチャンピオンと谷田邦彦機長の出会いが鳥肌奇跡」とかバカ一辺倒の書き方をしているけど、こういうのは少しでもクリック数を稼いで広告費用を稼ぎたいだけです。少し自分で調べるだけで、こういうのに踊らせれずに済みます。

おまけ

https://www.othello.gr.jp/
オセロ協会なんてあるんだね。パソコンに入った初級オセロにすら勝てない私です。オセロを大辞林で調べると以下のように定義されてます。自分でルールを知っていても、それを言葉で論理的に説明するのはけっこう難しい。編纂した人はさすがです。

二人でするゲームの一。縦横それぞれ八区画ずつの六四区画からなる盤上に、表裏が黒白の円形の駒を交互に置き、相手の駒をはさんで自分の色の駒とすることを繰り返すもの。全区画が埋まったときの駒の色により勝敗を争う。商標名。

オセロは商標名だったのか。。やはりちゃんと調べてみるものだ。

このブログを書いてる人
早川 朋孝

業界15年ウェブ運用の専門家です。データ分析やシステム導入の提案などをガッツリやってます。まっとうな情報のインプットとアウトプットを地道に継続することに重きをおいていて、月140時間は本を読みます。ワインとクラシック音楽とネコをこよなく愛し、タバコとトンデモ・ニセ科学は嫌い。明治学院フランス文学科卒。

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