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飲食店をドタキャンする人が増えたのは、美女にもてたい男が複数店舗を予約しておき、女の行きたい店に行って他はすっぽかすからだった

2018年12月28日 小話食べ物の話

ツイッターを見ていたら、にわかに信じられない投稿が流れてきた。とりあえず見てください。

おじさん目が点である。この投稿をした女性の頭からドタキャンされる店の立場が完全に欠落している。すごい感覚ですよ、これは。まっとうな大人なら、この投稿に出てくる「モテる男」はお店に配慮できず、したがって女子にも配慮できないその程度の人だと判断します。仮に「モテる男子」が表面的にモテても一時的なものでしょ。こういうご都合主義な人が増えるほど、「客は馬鹿だから」と店側の対応レベルも下がり、変な店が増えるのですよ。まじやめて欲しい。もうちょっと想像を膨らませてみましょう。そういう変な店に東京オリンピックでたくさん来るであろう外国人観光客が入って嫌な思いをしたら、日本の印象が悪いままその人は母国に帰って日本への悪感情はなかなか消えないかもしれない。

上で取り上げたバカ投稿をした女子はこういう可能性を一切考慮できないし、想像力もまったくないのです。あるのは限りなく自己中心的な発想のみ。変な店増えるし、日本の評判悪くなるからまじやめてほしい。何度でも繰り返すわ。で、アカウント見てみたら案の定炎上中のもよう。ま、どうでもいいけど、こういう御仁はほんまもんのアレです。
ツイッターの投稿

最初の投稿から進展があり、Yuika@1231氏は謝罪している模様。しかしベースがほんまもんのアレだから言い訳になってない。火に油を注ぐとはこのこと。

<予約をしてキャンセルすることになっても他の人に譲って空席が出ないようにしたり>とあるけど、まじイミフ。混んだ電車で席を譲るのとはぜんぜん違うけど、どうやってキャンセルをした人がキャンセルしたお店の席を他の人に譲るのか、よく分からん。

お店との付き合い方でその人がどういうレベルかだいたいわかる

さて良い子のみんなはYuika@1231氏ほどアレでないにしても、「ドタキャンしちゃったけど、まぁ仕事忙しいし仕方ないかっ!」という人も中にはいるかもしれない。そういうあなた、お店の人の側になって、ドタキャンされた場合をちょっと想像してみてください。

  • ほかに予約したい人がいるかもしれないのにその人を断って予約を受けているのにドタキャンされたら、席数 x 2以上の損失が発生する(「以上」というのは席数x 3かもしれないし、4かもしれないという意味)
  • 予約があった分の食材を確保したり下準備しているのにがそれがロスになる
  • お店の人が一生懸命用意しているのにそれが踏みにじられる

これくらいは容易に想像がつくことですよね。にもかからず平気で飲食店のドタキャンするを人は、仕事で他の人にその人自身が似たようなことをされたら烈火のごとく怒る。お店には平気でできるのにね。こんな場面を見たことがあります。ある会社の歓迎会で、幹事になった若いもんがネットで検索した店で部署の人数で予約したけど全然揃わず、店に行ったはいいけど席は埋まらず。しかし会計時に予約した人数で請求されなぜか逆ギレ。

その若いもんが、自社製品に関して他社から問い合わせを受けた。若いもんは見積もりを作り、営業訪問する日を迎えた。しかし当日になり訪問先の都合でドタキャンをくらい、「これじゃ見積もりにかけた時間がパー」と怒っていた。

そうだよね、かけたコストがおじゃんになったら君も怒るでしょ。それはね、人数違いで予約されたお店もにも言えるのです。実際の来店人数と違ったら準備にかける時間がパーになるから、予約人数で請求するんだよ。予約人数よりこっそり増えてたら、当然その分請求します。コストがかかるからお金を請求する。これは誰もがじっちゃんから教わったはずでしょ。

自分のコストは他者に請求するけど、他者からのコストは拒む。こういうジャイアン的発想はじっちゃんに叱られます。テキトーな人数で店を予約して全然違う人数でかまわず行くとかまじありえなくて、止むを得ない事情でそうなるなら事前にお店に連絡すればいいだけでしょう。それさえしないなら、じっちゃんに怒られるのは当然の帰結です。

コスト意識がある人は出世するか

つまりまっとうなコスト意識を持てってことです。私はウェブ業界の人間なので、そっちの話を少しします。ウェブ制作とか開発会社で、社会人経験が浅い若者が、その会社のお客さんから言われたことをなんでもホイホイ受けてしまうことがよくあります。これもコスト意識の欠如からくるものです。彼は先輩や上司から怒られ成長していきます。ITエンジニアでも、テッキーな腕がいい人よりコスト意識を持ってお客さんと折衝できる人のほうが出世します。

こういう勉強って小学校からでも教えればいいのにといつも思う。道徳を必須科目にしてる場合じゃないよ文科省の官僚よ。

たまに、食事や飲みがメインの店に入店しておきながら「お茶だけでいいですか」みたいな人がいるけど、喫茶店でもない限りそれではお店はコストを回収できない。あなたが座ったその場所は公共図書館でもないし、市役所でもない。あなたがそこにいるだけでコストがかかっているのだから、お店はコストを回収しないといけないのです。佐川急便も自動じゃない、運んでいる人がいるのです。コストがかかっていて、世の中そうやって回ってる。

なんかとりとめなくなってきたけど、ここまで読めば趣旨は理解していただけたと信じてます。さて、もしあなたが出世したいガツガツした人ならば、まっとうなコスト感覚を持つ必要があります。そして、飲食店といい付き合いができるくらいのまっとうな感覚を持つほうがいい。特に営業の人なら接待とか多いだろうし、いつも大衆チェーン店だとその程度だと思われるかもしれない。以下に飲食店に対する大人のまっとうな感覚を養う5か条を書きます。

  • 行ったこともない店にいきなり大人数で予約するな。トラブルの元だ
  • ネットで検索した店を上から順番に比較して検討するのはやめろ
  • 行く店は自腹で下見しろ
  • 「自分は客だ」と思うな、「金払ってるからいい」と思うな
  • 行きつけの店をもて

行きつけの店をもつコツ

いきつけの店を作るにあたって、参考になるのはランチです。それとオーナシェフがやってるような店を探すのがいい。そうういう多くのまともな店は、ランチ営業は夜も来てくれるお客さんを獲得するためにやっている場合が多い。まっとうな店ならランチの単価が安くても、手を抜かずにやってます。一人客でも大事にします。そういう店は客質も良くて、挨拶せずに無言で入ってくる人とかまずいない。そういう素敵な店をランチで探せばいい。よさそうな店があればなんどか通って、夜の営業も行ってみる。そうやって関係値を築いたお店なら、勝負デートでも、大事な接待でも、渾身の会社の歓迎会でも、いろいろな場面で安心して任せることができる。お店の人も客もお互いに顔を知っていれば、下手なことはできないもんです。これって、つまり人間関係ですね。

この対極にあるのがネット検索です。口コミサイトなどでなんとなく店を探して予約し、大人数でいきなり行くなんて一番センスがない。愚の骨頂です。今年の忘年会はあの店、来年は別の店、といった感じのことを繰り返し、行ったお店のことが何の記憶にも残らず常に新しい店を探さないといけない。これでは疲弊する一方で、賢い人のやることではないですわ。

このブログを書いてる人
早川 朋孝

仕事の合間に月140時間ほど読書します。新聞は三紙、他に有料メルマガなどを購読し色々な本に目を通しています。このブログではその中から、ビジネスに直接あるいは間接的に役立つ本を紹介します。忙しい社会人はこれだけ読めばOKというブログを目指します。

仕事は業界15年のウェブ運用の専門家で、文系出身ですがシステムの提案やデータ分析をしています。ネコ好きなタバコ嫌いで反トンデモ。明治学院フランス文学科卒。

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