ご自身でブログを書いて美容室の集客につなげようとしているけど「なかなかうまくいかないなぁ」という方は多いと思います。私はウェブ運用の専門家としていままで300以上の美容院のアクセス解析や記事ライティングを見てきました。その経験から、集客につながる傾向とつながらない傾向を見つけたので、それをここに整理します。
目次
- 徹底した顧客視点の記事
- 記事の専門性を確保せよ
- タイトル、タイトル、タイトル!
- 画像の手間を惜しまない
- 美容師が書いた優れた記事の例
- 目指せ2000文字以上
- SNSでシェアする
徹底した顧客視点の記事
これ超重要です。誰に何を伝えたいのか。これさえ明確になれば記事はぶれません。誰に何を伝えたいのかを掘り下げると、一つの記事で伝えられることには限界があると気づきます。だから伝えることの焦点を絞ることになります。これができれば一人前です。
一方、よくある失敗はあれもこれも伝えようと欲張りになり、結局何を伝えたいのか分からない記事になってしまうこと。典型的なだめパターンですが、それじゃダメなんです。お客さんは何を知りたいのか、何に困っているのか?これについて徹底して考えてください。そしてあなたの専門分野のノウハウをブログ記事で惜しげもなく披露しましょう。これができれば完璧です。言うことなし!
記事の専門性を確保せよ
上に書いた通り、美容室の集客に貢献するブログ記事を書くには、その内容はあなたの専門分野である必要があります。美容業と関係のないことをいくら毎日書いて更新したところで、あまり意味はありません。よくあるのは何食べたか、みんなで初詣に行ったとか、専門性のない記事です。こういう記事を書くのを悪いとは言いませんが、少なくとも集客には貢献しません。
これはよくあることなのですが、ある人がどっぷり同じ業界に10年以上もいれば、そこで普段している技術は知識は当たり前すぎて当然のことだと認識するようになります。しかし、その情報は外の人からするとすごく価値がある場合が多いです。自分では当然だと思ってる情報にこそ価値があることを覚えておいたほうがいいでしょう。
タイトル、タイトル、タイトル!
ブログ記事において、人に読まれるにはタイトルこそすべです。訓練したライターは一つの記事を書く全行程のうち半分以上をタイトルをつけるのに注ぐと言います。いくら記事が良くてもタイトルがよくないとひと目につきません。一方、よほど勉強した人でない限り、美容室のオーナーで優れたタイトルをつけられる人はあまりいません。せっかくいい記事を書いても、タイトルが「ゴールデンウィーク2」では誰も見向きもしません。
タイトルには具体的な情報を入れ込むと効果的です。抽象的な情報より具体的な情報です。重要なキーワードも入れるほうがいいです。すべてを無理に盛り込む必要はありませんが、以下の内容を入れるよう留意してタイトルを決めるといいでしょう。
- 誰が
- 誰に
- 何を
- 数字を入れる
誰が
当然その道の権威のような人が書いたブログであるほうが、説得力はあります。書籍の帯にも著者は○○の専門家とか、○○推薦のような文言がしばしばあるのはそのためです。「誰でも自宅で簡単にできる髪のお手入れ方法」よりも、「プロの美容師がいつもやってる手軽な髪のお手入れ法」のほうが、困っている人には魅力的に映ります。
誰に
どんな人に読んで欲しいのか、具体的に書くといいです。「何を」の部分で「誰に」が明確になればいいのですが、そうならない場合に有効です。
何を
一番肝心なのは「何を」伝えたいのかを明記することです。これを書かないのはブログを読んで欲しいのを諦めるに等しいです。
数字を入れる
優れた情報は具体的です。その根拠となる数字があれば、それをタイトルに入れるといいでしょう。ない場合は無理に入れる必要はありません。ましててきとうな嘘を書いてはだめです。無理のない範囲で書いてね。
本屋に行っていろいろな書籍の題名を観察すれば、優れたタイトルを見る目を養えます。思わず手に取る一冊が必ずあるから、そういう本の題名を覚えておき、あとでなぜ手にとってしまったのか考えましょう。そのエッセンスをご自身のブログタイトルに使えばアクセスアップ間違いなし!この方法はお金もかかりません。オススメよっ!
画像の手間を惜しまない
よほどの文章力がない限り、テキストだけでブログを読ませるのは難しいです。写真をいれましょう。まして美容業という性質を考えると、写真は必須です。写真です、写真!きれいな写真。ただし注意するべき点があります。iPhoneやデジカメで撮影した解像度の高い写真をそのままブログにアップしないようにしましょう。美容室のブログなら多くの人はスマホで閲覧します。重い写真をアップしていると記事の読み込みに時間がかかり、お客さんは逃げてしまいます。必ずペイントでもフォトショップでもいいので、解像度の高い写真は軽量化してからアップしましょう。
他にも写真にコメントを入れるとか、見せたい部分を強調するなど一手間加えるだけでブログ記事のわかりやすさはグっと増します。力強く増しちゃいます。増しすぎです。どうすれば相手に伝わるかを常に考えましょう。その考える手間を惜しむ人は、ブログ集客を放棄するのと同じです。
美容師が書いた優れた記事の例
最後に美容師によって書かれた「これはいい記事だな」という例を少し紹介します。【How to】ハネない!!簡単に内巻きにする乾かし方という記事、この記事はタイトルはそこまでキャッチーではないですが、どんな記事なのかがタイトルに具体的に示されています。この記事は書いた美容師の方が日頃からお客さんによく聞かれることをネタにして、プロが細かい点にこだわって書いているのがポイントです。よくあるこんな失敗例もきっちり書いてあります。
人形をつかった日本人のつむじの解説まで丁寧に書いてあり、説得力があります。読んでいる人は思わず「なるほど!」と感じることでしょう。それを踏まえた上で、具体的にどうやって髪を内巻きにするかを店舗での写真を7枚も使って解説しています。しかもちゃんと画像を加工してある。この記事を読む人は当然「自分で髪をキレイに内巻きにしたい」という要望がある人ですが、その悩みに対して完璧な回答を記事でしています。
記事を読んで、それでもさらにきれいに仕上げたいと思った人の行動圏内にこの美容師の店があれば、きっと行くかもしれません。
目指せ2000文字以上
記事を書き慣れていないと、なんとなく無駄な行間を増やして文章量が多いように見せかけようとする人がいます。ただし、そんなことをしても意味がありません。Googleは文章量をきっちり見ています。ちゃんとした内容を文章で伝えようとするとそれなりの文字数になります。具体的には3000文字が目安だと思いますが、普段文章を書いていない人がいきなり高い目標を掲げると何も書けなくなってしまいます。だから、まずは2000文字程度を目安にすればいいでしょう。それでも厳しい人は1000文字でもいいです。そうやって少しずつ書き慣れていくしかありません。
SNSでシェアする
記事を書いたらSNSで共有しましょうね。これすごく大事です。たまにSNSでのシェアを忘れてしまう人がいますがそれはブログへのアクセスを放棄するのと同じです。日頃からSNSを運用して記事をシェアすれば効果は倍増どころか、バズる可能性だったあります。頑張ってください。