この記事は主に個人で医療業を経営している方に向けて書きます。文中の「整骨院や「ほねつぎ屋」という表現はご自身の職種に置き換えて読んでください。
はじめに
Google Chromeのシークレットモードで「腰痛改善」を調べてみます。2019/4/12 15:36現在の結果は上の写真の通り。1位の公益財団法人に始まり、NHKや読売新聞など大手が目立ちます。他のキーワードで検索しても似たような状況です。小規模鍼灸院のページが検索上位にほとんど出てこないこの状況を、まるでほねつぎ屋の冬の時代と言えます。
目次
- 整骨院受難の時代
- 地道にブログ記事を更新する
- 結論
整骨院受難の時代
鍼灸院の集患につなげようとご自身でブログを書いている方は多いでしょうが、「そもそも何を書けばいいのか分からない」という人は多いでしょう。以前は優れた品質の記事を書けば上位表示されやすかったのですが、ここ2〜3年くらい状況が変わってきています。2016年の医療系まとめサイトWELQ(ウェルク)がずさんな記事を書いて大炎上したのは記憶に新しいですが、それ以降、小規模事業者のウェブサイトは検索ではたどり着きにくい状況になりました。
というのも、WELQの炎上後にGoogleは医療系記事のアルゴリズムを大きく変えて信憑性の低い記事が表示されないようにしたのですが、その流れに個人経営の歯医者や、小規模なほねつぎ屋などのウェブサイトが表示されないことが組み込まれてしまったからです。極端な話をすると個人経営のほねつぎ屋さんがどんなに真摯でいい記事を書いても、少なくともSEOの観点からは意味がない状況になってしまっています。では、どうすればいいのか?この状況でやるべきは2つです。
- ソーシャル運用をする
- 地道にブログ記事を更新する
上の状況を読むと「ブログなんて更新しても意味ないだろ」と思うかもしれませんが、だからといって何もせず手をこまねいてじっとしているなんて、滅びるのを待つだけです。だから記事の更新は必要です。そもそもソーシャル運用をするのは自社サイトへ誘導するために運用します。したがって、整骨院がウェブで集患するにあたってブログを更新しないという選択肢はありません。厳しい状況ではありますが、ウェブの更新の重要性はおわかり頂けたかと思います。
ソーシャル運用
整骨院がどんなにSEO対策を頑張ったところ効果は見込めないこの状況で光があるとしたら、それはソーシャル運用に他なりません。Facebook、Instagram、Twitter、Youtubeなど使ったことがある人は多いとは思いますが、これらをSNSを個人的な楽しみではなく仕事のツールとして活用する必要があります。違う表現をするならば、SNSを使って整骨師として具体的で役に立つ専門情報を発信し、個人的な趣味としての使い方は控えるのです。したがって当然ソーシャル運用は実名顔出しが前提です。匿名アカウントならやる必要はありません。むしろやらないほうがいい。ここで大事なのは繰り返しになりますが、<整骨師として具体的で役に立つ専門情報を発信する>ことであり、間違っても今日は何を食べたとか、買い物が楽しかったみたいな意味のない情報を発信しないことです。
どんな情報をソーシャルで発信するか
整骨師ができる具体的で役に立つ情報発信とは、例えば自宅で一人でできる体操とか、家族に手伝ってもらってマッサージをするとか、そういう類の情報です。頭痛の原因が実は肩こりだったとか、それを少しでも改善するにはどうすればいいか、そういう情報を発信すれば必ず他者に感謝されます。肩こり、腰痛、膝の痛みなどで悩んでいる人は無数にいるわけですから、そういう人にたちにむけてアドバイスするつもりで情報を発信します。要するにあなたが普段患者さんに相談されて答えていることをこまめに情報発信すればいいのです。そう考えれば難しくはないでしょう。
以下にソーシャルで情報発信をしている色々な専門家のツイッターアカウントを紹介します。分野は違えど参考になると思います。実際にフォローしてこういった人たちのソーシャル運用には共通点があるのが分かります。あなたがソーシャル運用するにあたって、そのエッセンスの部分を真似すればいいのです。
また、こちらの記事も役に立つと思います。ぜひ一度目を通してください。目を覚ませ。これからのSEO対策は、まずはソーシャルでしょ。ではソーシャル運用の次は、ブログ記事について書きます。
地道にブログ記事を更新する
ソーシャルで発進する情報には欠点があります。それはログとして整理されておらず、断片的に流れていくだけというものです。それを補うためにブログでも情報を発進しましょう。ブログを書き溜めていけば、独自ドメインで運用されていればあなたの資産にもなります。間違ってもアメブロとかフリーブログは使わないように注意してください。あなたの資産になりません。
ブログはソーシャルで発進したうけの良かった情報を整理してまとめていけばいいです。ブログ記事はアクセス解析もできるため、どういう記事がどの程度読まれたか細かいデータで閲覧できます。書けばかくほどデータがたまっていくので、どういう記事が読まれるのかを分析して、精度を上げていくことができます。ここでも注意点があります。間違ってもランチは何を食べたか、花見にいって楽しかったみたいな個人的な日記みたいな記事は書かないでください。そんなクソ記事は誰も読みません。
1記事につき、最低でも2000文字は欲しいです。繰り返しになりますが、あなたの専門の分野の記事を、ご自身の経験に即して継続して書いていってください。最低でも100記事書けば、だいぶ変わってくると思います。
結論
この記事のタイトルは「整骨院が150万円もかけてホームページを作るのは無意味な時代なのか?」というものでした。ウェブ制作の相場は制作会社によってぴんきりです。ただ、最初に書いた通り個人経営の医療業のウェブサイトは検索にヒットしにくい状況です。制作費用が高いから必ず成果が出るわけではないし、安くても悪いとは限らない。
この状況で確実に言えることは、ご自身でソーシャル運用とブログ更新を地道に行い継続すれば、集患には確実に貢献するということです。この前提をふまえた上で、あなたの目的や予算に応じたウェブ制作会社を選べばいいでしょう。300万円出すから制作も運用も丸投げしようというスタンスでは、ウェブサイトのアクセス数は絶対に増えません。制作会社に食い物にされて終わりです。
メルマガ登録
SEが商品登録、在庫管理、発注などのEC業務を効率よくプログラムで実施する方法を無料配信します。
- APIやツールによる業務効率化
- 広告運用に関するTips
- CVRを改善するアクセス解析のコツ