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『鬼滅の刃』と『コロナ』のツイート数はどちらが多いかTwitter APIで調べたら、鬼滅の刃の化け物人気ぶりが可視化された

早川朋孝 早川朋孝
ITコンサルタント

10/19(月)のNHKの夜のニュースで『鬼滅の刃』というアニメが人気であると、一定の時間を割いて特集されているのを観た。国営放送で特定のアニメ作品を特集するというのはよほどのことでしょう。

さて、ひねくれものの私なのでここで疑問が出てくる。本当にそんなに人気なのか、一部のマニアが騒いでいるだけなで実態より大きく見えているだけではないのか?と。この疑問を、TwitterのAPIというサービスを使って『鬼滅の刃』の人気のほどを調べてみた。

調べたのはツイートにおける鬼滅の刃というキーワードの出現数で、他の話題になっていそうなキーワードも併せて比較することで、『鬼滅の刃』の人気がどの程度なのかを調べてみることにした。調べたキーワードは以下の通り。まじめな調査ではないのでゆる〜く調べます。

調査したキーワード

  • コロナ
  • GoTo
  • 鬼滅の刃
  • キングダム

『キングダム』を選んだのは、いま人気の漫画の名前として、私がそれくらいしか思いつかなかったから。『ワンピース』なども候補としてあるが、キーワードの出現数だけで判断するゆるい調査のため洋服のワンピースと区別するのが面倒で、表記も「ONE PIECE」など複数あるので却下した。あくまでゆる〜い調査なので悪しからず。

他の人気漫画については、私がそもそも漫画をほとんど読まないので今どんな作品があるのか知らない。読んだ記憶があるのは『ドラゴンボール』や『スラムダンク』くらいというの漫画音痴な私です。

調査した期間

10/14〜10/20のツイート

取得したデータ

1秒間に72回のデータをAPIで取得し、対象のキーワードの出現数を記録。リツイートされたものは対象から除いた。

調査方法

「ある1秒間」を20分ごとに検索しデータを記録する。あくまで「ある1秒間」でしかない。そのため正確なキーワードの出現数ではなく、あくまでサンプルである。しかし、この調査方法でも十分なほどのデータが得られた。それが以下のグラフだ。

鬼滅の刃のツイート数

縦軸はツイートに対象のキーワードが含まれる数だ。

当然ながら「コロナ」が圧倒的に多いのは一目瞭然で、「GoTo」が含まれるツイート数も十分多いが「コロナ」と比較すると母数が少ない。「キングダム」に関してはごくわずかだった。

注目の「鬼滅の刃」に関しては16日からの3日間で出現数が急増する。これは映画が16日(金)に公開されたからだろう。映画の公開を待ちわびていたファンが堰を切ったように「映画最高」みたいなツイートをたくさんしたものと思われる。『鬼滅の刃』というキーワードは映画が公開された翌土曜日には「コロナ」に肉薄するほどのツイート数を見せる。これはすごいが、データの推移を見るとブームの真っ只中、まさに今がピーク時であるという印象を受ける。

また1週間という切り取ったデータでしかないため、あくまで一時的なものである。このデータを見ると『キングダム』が人気がないように見えてしまうが、決してそんなことはないだろう。あくまでも参考程度にというデータでしかないが、鬼滅の刃が世の中で盛り上がっているのは間違いない。

キーワード出現回数

1位「コロナ」 1598回
2位「鬼滅の刃」 884回
3位「GoTo」 227回
4位「キングダム」 25回

※数字はある1秒間のツイート数を計測し、それを20分ごとに繰り返して計上したもの。10/14〜10/20のツイートが対象

同一アカウントからのツイートの割合を調べてみる

あるキーワードのツイート数が多いからといって、それだけでそのキーワードに関することが人気があると見なすのは早計に過ぎる。そのためゆる〜い調査ながらも、もう少しデータを精錬してみる。そのために採った方法は、同じ人が繰り返しツイートしているものは計算する対象から省くというもの。

かなり限定的なサンプルでああるが、調べた結果約10%ほどが同じユーザーIDからツイートされていた。10%程度であれば、一部の根強いファンが熱狂的に何度も繰り返しツイートしているとは言い難い。むしろ多様なアカウントから発信されていると考えるほうが妥当だろう。

まとめ

NHKのニュースで報道されるくらい話題になっているから「鬼滅の刃?それ何?」と検索した人も多いだろう。つまりキーワードを含むツイートをしたからといってその人がファンとは限らないが、こういったことを差し引いて考えないといけないにせよ、やはり『鬼滅の刃』は相当な人気であると断定していいだろう。

他にも映画の興行収入や売れてる漫画の冊数などと併せて比較するとか、関連キーワードも数えるなどすればもっと精度のいい調査はできるが、あくまでゆるい調査なので今回はこの程度にしておきます。

本記事に関して質問があればツイートしてください。
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このブログを書いてる人
早川 朋孝 EC専門のSE
IT業界歴20年のエンジニアです。ネットショップ勤務で苦労した経験から、EC・ネットショップ事業者に向けて、バックオフィス業務の自動化・効率化を提案するSEをしています。
プロフィール
API連携の相談にのります
趣味は読書、ピアノ、マリノスの応援など
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