Tag: book
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ただのチンピラがどうやってドイツ総統になったのかを描く【書評】1924 ヒトラーが“ヒトラー”になった年
一介のチンピラだった男が自分の演説の才能に気づき聴衆を魅了し、やがて一揆を起こすが失敗し、ユダヤ人への憎悪を募らせながら一冊の本を書く。運や偶然に恵まれた彼はわずか6か月で仮釈放され、短期で政治の世界に復帰しやがて権力を握る。本書を読むことで、ポピュリズムのもつ危険性に触れることができる。
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英国人ジャーナリストによる中国辺境の命がけの冒険【書評】『辺境中国 新疆、チベット、雲南、東北部を行く』 デイヴィッド・アイマー〈著〉
あなたは中国の辺境と聞くと、どういうイメージを抱くだろう?広大な中国の「辺境」一口に言ってもその表情は実に様々で、本書は英国人ジャーナリストが新疆、チベット、雲南、東北部という中国の辺境を旅して記録した渾身のルポルタージュ。大都会にいると決して味わえない大冒険を一冊の書物で追体験できちゃうお得な本です。
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【書評】「発達障害」と言いたがる人たち 著者:香山リカ
精神科医の香山リカ氏が発達障害に関して論じた本。香山氏はここ数年「あなたは発達障害です」と言ってほしい人が増えたのに気づいたらしい。その背景に、社会になじめない人が発達障害という病気のせいにしたいという心理があると見抜く。
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【書評】GAFA 四騎士が創り変えた世界 スコット・ギャロウェイ
著者が四騎士と呼ぶGAFA、すなわちGoogle、Amazon、Facebook、Appleにどっぷり浸かっている若者よ、勉強しないと四騎士に搾取されるだけの人生になってしまう。普通の生活さえ送れないぞ、という自己啓発本。普段から勉強している人は読む必要なし。
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なぜ私たちは明らかな「敗戦」を「終戦」と表現するのか?
敗戦を終戦と表現するのはアメリカが戦後の占領をしやすくするための宣伝工作です。私たち日本人は「敗戦は日本政府のせいだ」という宣伝工作を信じ、明らかな日本の「敗戦」を「終戦」と置き換えるようになりました。
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【書評】日米の衝突 ペリーから真珠湾、そして戦後 ウォルター ラフィーバー
『日米の衝突』に通奏低音のように一貫しているのは、自由の国アメリカから見た日本という異質な資本主義の国に対する競争相手として意識です。なるほどアメリカ人は日本をこう見ているのかというのがよく分かり、例えば外資系の東京オフィスで働いている日本人からすると、同僚のアメリカ人の見方が変わるかもしれない。
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『誰もが嘘をついている 〜ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性〜』
人は恥ずかしい質問にはたとえ匿名であっても素直には答えない。しかし、検索エンジンには自分から告白する。本書はgoogleのデータサイエンティストが明かした驚愕のビッグデータの世界。下世話な事例が多く紹介され、ビックデータという新しい概念を親しみやすく紹介している。
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【書評】愛国奴 古谷経衡(ふるやつねひら)
ネトウヨの世界を覗き見ることができる小説。現実にネトウヨと関わりを持つなんて不愉快なだけだろうから、小説で代理体験すればいい。読みやすく面白い小説で、おすすめ。
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【書評】非正規・単身・アラフォー女性「失われた世代」の絶望と希望
団塊ジュニア世代ということで割を食った現在のアラフォー女性の困窮を、同じくアラフォー女性の著者が丁寧に取材して描いた力作。劣悪な環境で日雇い労働した女性の経験から、強姦魔を撃退した女性の体験談まで笑いも涙も、希望も絶望も幅広く含む良書。新書で読みやすい。
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【書評】総務部長はトランスジェンダー 父として、女として 著者:岡部鈴
広告代理店勤務の総務部長はある金曜日、「これからは女として生きる」と社内メールを一斉配信。それ以降は近所のトランクルームで女になってから出勤するという二重生活を始める。本書は著者の体験を元にしたノン・フィクションで多様なトランスジェンダーの世界を追体験できる良書だ。”